「ガラスのうつわ」できました!【開発ストーリー】
デザインガラスって何?
なぜデザインガラスを「ガラスのうつわ」にしたのか?
きっかけは何だったのか?
などなど、コダマガラスの「ガラスのうつわ」プロジェクトの取り組みをまとめてみました。
四章に分けましたので、お時間がある際にお読みいただけると幸いです。
デザインガラスの取り扱い開始

ガラス板の販売・工事を続けておよそ50年。
コダマガラスではこれまでたくさんのお店やオフィス、ホテル、住宅のガラスを販売・工事してきました。
創業当時は店装のガラス工事一本だった当社は、2009年からインターネットでのガラス販売をはじめ、その頃から海外製の型板ガラス(=以下デザインガラス)を取り扱いはじめます。
在庫するガラスの種類は増えていき、自社で在庫するガラスは数年で20種類以上!現在では当社のみが輸入するガラスを含め30種類を超えるようになりました。
おかげさまでデザインガラスはこれまでたくさんの方にご注文いただくようになり、認知度も少しずつあがってきているように感じています。
デザインガラスの多くは、「1枚当たり1650mm × 2160mmの大判のサイズ」で40枚ほどが入った木箱で納入されます。
それを1枚1枚オーダーサイズで注文を受けてカット販売するとどうしても端材が多く出てしまいます。
デザインガラスの端材活用について、サンプルとして無料で配ったり、小さなガラスを必要とされる方に引き取ってもらったりすることで活用していましたが…。
年間1000kg以上を産業廃棄物として処分せざるを得ない状況で、デザインガラスの端材の有効活用が当社の課題でした。
デザインガラスの在庫や端材
日常に彩りをプラス

デザインガラスはステンドガラスにも使用されるガラスで、デザインされた凹凸によってガラス越しに光が屈折し、キラキラとして綺麗に見えます。
われわれもデザインガラスの魅力惹かれ、取り扱うガラス種類を増やしてきたのですが、デザインガラスが日々の暮らしの中にあることで、日常に彩り(いろどり)が プラス されポジティブで幸せな気持ちになることができると思っています。
これまで納品したお客様からは喜びの声をいただく一方で、デザインガラスの認知度はとても低く、現在でも建築中の住宅や店舗などでもデザインガラスがガラス種類の選択肢に入ることさえ少ない状況です。
デザインガラスの販売当初よりWEBサイトの広告やサンプル提供、展示会などで認知度を高める活動をしてきましたが、建材としてのアプローチに限界を感じ、暮らしに近いものとして使ってもらうことでデザインガラスの魅力を知って欲しいと考えていました。
そんな中「廃棄処分せざるを得ないデザインガラスの端材を有効活用したい」という想いと、「日常の暮らしの中にあるだけで、ポジティブで幸せな気持ちになれるデザインガラスの認知度を高めたい」という想いがつながるきっかけが生まれます。
デザインガラス施工事例
オープンファクトリーでの出来事

コダマガラスでは「ファクトリズム」という大阪府八尾市を中心としたオープンファクトリーのイベントに毎年参加しており、数年前に社員の1人がデザインガラスの端材を使ってお皿を作って来場者の方に配り、とても喜ばれたということがありました。
当社ではSDGsへの取り組みの一環としてデザインガラスの端材を活用した製品開発を検討していたこともあり、お皿つくりを会社で事業として出来ないかとはじまったのが「ガラスのうつわ」プロジェクトです。
そこからはとても早かったです。
われわれが事業としている建築用ガラスと工芸用ガラスはハタケ違いとはいえ、興味のある社員や知識のある社員も複数いたこと
代表が吹きガラスを趣味としておりガラス工芸に詳しい人と繋がりがあったこと
ガラスの魅力に惹かれている社員が多いこと
などにより、設備の導入、試作での商品開発を経てきっかけが生まれてから2年で「ガラスのうつわ」の販売ができるようになりました。
オープンファクトリーの様子
地球環境に貢献したい

「端材を有効活用し産業廃棄物を減らすことで少しでも地球環境に貢献したい」
「暮らしの中にデザインガラスを添えることで、ポジティブな気持ちになって欲しい」
そんな想いと小さなきっかけから生まれた「ガラスのうつわ」。
カタチは直径11.5cmの豆皿サイズのうつわですが、食卓でのお皿としてだけでなく、デスク、鏡台、下駄箱や箪笥の上、洗面所、トイレなどさまざまな場所に置いていただければと思っています。
「ガラスのうつわ」によって美しいデザインガラスの魅力を知っていただき、暮らしにより多くの彩りが生まれることで、みなさまの気持ちが少しでもポジティブになっていただけると幸いです。